空を見上げて
秋野さん達。


あの呼び出しの一件から、大きな事件はないものの、すれ違いざまに『いい加減にしろ』とか…

毎日のように言われてたんだからねっ?!

どうしてくれんのよっ!

まぁ、私も蒼を避けているわけじゃなく、それまで通りに接してはいたから…

そこまではいいとしようじゃない!

でも…これはないでしょう~っ!

当り前の事だけど、後ろから秋野さんの冷たい視線を感じる…。

怖くて振り返れないよ~!

昼休み中、茜の追求が続いた。

蒼のシナリオはこう。


告白は、金曜日の飲み会の後に蒼から。

私は、酔っぱらっていてひたすらキョトンとしていて、

『気持ちがわからないから少し時間が欲しい』と蒼に頼んだ。

そして、土曜日。

蒼は私の家へ遊びに来て、その時に私が返事をした。


だって…。


よく、そんなツラツラと嘘が出てくるもんだ。


それでいて、すぐに返事ができないあたり、

私の性格をとらえていて…なんかリアル。

なんか悔しい。


そんな感じで、茜の追及が続く。

昼休みに蒼と話す時間をもらえなかった私。

どうしても納得できなくて、わからないことが多すぎて。

授業中に蒼にメールを送った。

携帯を持ってる事とか、もうそんなのはどうでもよくて、早くこの訳のわからない状況を解決したかった。
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