空を見上げて
『to.相原 蒼

sub.今の話って…

text.どういうことなの?』


送信…。

とりあえず、何か考えがあるはず。

そう思い、話を聞くことに。

蒼は、すぐに気づき、携帯を開く。

意外と早く返ってくる返事。


『from.相原 蒼

sub.RE:今の話

text.美月、彼氏欲しいか?』


……?

質問の返事になってませんけど…?


『text.いらないけど…それとなんか関係が?』


とりあえず返信。

ついこの間、男の人にいい思い出がないって話しただかりなのに。

なんだろう。


蒼からの次の返信メールが送られてくるまで、少し時間がかかった。


『text.長文で悪い。

さっき確認させてもらったのは、俺と付き合ってるって思わせることで、美月に好きな人がいるなら離れていってしまうようなことがあると困るから。それから、美月がイヤなら止めるからちゃんと言って。勝手に言いだして悪かったと思ってる。』


なんだろう。

思ったよりもなんだか重々しい雰囲気。


『土曜日、お前が一生懸命話してくれたから、俺はお前を守りたい』


蒼。

私のあんな話に、そこまで考えていてくれたなんて。


『text.でも、同じようなことなんて早々起きることじゃないし!大丈夫だよ。ありがとう』


蒼に彼女ができる可能性だってつぶしちゃうことになるんだよ。

わかってて言ってるんだろうか。

蒼は、私のことばかりを考え過ぎだよ。

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