空を見上げて
ぶつぶつと文句を言う茜をソファに座らせて、本題に入る。


「はぁ?何それ。偽りカップル?」

「まぁ、そういうことになるね。」

「でも、遥達が、美月に嫌がらせしてるんであれば、美月のデメリットは大きいんじゃないの?」


まぁ、そうなんだろうけど。

実際は、あの時以来、大きな出来事は特にない訳だし…。

でも、私の不安が大きいことは、なんて説明すればいいんだろう。


『色々あって』なんて言ったら、『色々って何?!』って言いそうだし…。



「まぁ、相原は他にも考えがありそうだけどね?まぁ、いいんじゃない?」


え?

茜がすんなり納得するなんて…。

それに、他って何?


「駿河…お前…」

「他って何?」


私が問いかけると、二人は声をそろえて『秘密ぅ~!』と人差し指を立てた。

なによっ!二人揃ってそんなっ!

私、当事者のはずなのに!!
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