空を見上げて
蒼と並んで駅までの道のりを歩く。

今日は、早すぎず、遅すぎずで到着。

でもやっぱり、茜の姿はない。


「今日は何分遅刻かな?」

「はは!今更、誰も気にしてないところがウケるけどな!」


待ち合わせ時間は、茜が来るまで…みたいな雰囲気になっている。

アバウトなクラスメイト。

まぁ、だから、苦しくなく一緒の時間を過ごすことができるのかもしれない。


今日は20分の遅刻で茜が到着。

まだ、早いほう…。


ぞろぞろと移動をして、お店に到着。

今日は、創作料理のお店。

ホントに色んなお店を知ってるなぁ…。

感心してしまう。


また、茜の乾杯の音頭でお食事会が始まる。

茜も、蒼も、普段は一次会ではお酒は飲まないと言っていたのに…。

今日は珍しく蒼が酔っぱらってるように見えた。


私も、もちろんお酒は飲まない。

今日は、二次会に連行されても飲まないと心に決めた。

『酔っぱらってる美月の方がよっぽど迷惑』と言われた事を気にしている訳ではない…。

決して!

未成年だし!

それが普通なんですっ!


クラスメイトともだいぶ打ち解けてきた。

前の学校の友達は失ってしまったから…。

また新しい友達を大切にしよう。

友達を作りたくないと思っていた転校当初の私とは明らかに違っといた。

茜と蒼…

二人と話をしてから…純粋にそう思えるようになっていた。

二人の影響力はかなり大きかった。

二人がそばにいてくれて本当に良かった。

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