空を見上げて
茜が落ち着いたのを見計らって、誘われた飲み会の話を切りだす私。

もちろん、断る方向で。


『用事が…』と言えば、『終わってからでもいいよ!』だし。

『遅くなるの!』と言ったら、『オールだから問題ないよ!』って…。

『終電過ぎちゃうかもなんだよね』でどうだ!

と思ったら、『タクシーがあるじゃん!』と…

ん~

『お金そんなにないし…』で引いてくれないかな…

『朔さん、迎えにいかせようか?』とのこと。

そんなに参加させたいですか…

ってか、朔さんって!

そんなこと絶対頼めないし、車で男の人と二人とか無理だし!

最終的に、『恥ずかしいから行けない!』と本音を話したにもかかわらず、『楽しかったからいいじゃ~ん!』と。

楽しかったのは茜だけだよ…。


そんなこんなでやっぱり、強制参加でした。



「7時に駅前ね~。」


今週の金曜日、決定らしい。

気が重い…。


昼食を終え、順位表が貼りだされているホールへと向かう私たち。


「早く早く!」

「お前は載ってないから安心しろ…。」


何故か、私たちよりも、茜の方が張り切っていて、廊下の先で手招きをしている。

発表されるのは上位20位までとのことだった。

確かに茜は載ってないだろうな…。



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