花とアイドル☆《完》
「別にかまわないよー。

オレ、寝ないの慣れてるし」


急にあたふたし出した花乃を楽し
そうに見ながら、拓斗はこともなげだ。


「それより、花乃さん風邪ひか
ないよーにな。

そのかっこ、夜はまだちょっと
冷えるでしょ」


「え……」


言われて、今さらながら自分の
姿を見直す。



コットン地のパジャマに、うすい
カーディガン。


髪は洗いざらし……というか、
寝起きだし。
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