花とアイドル☆《完》
「じゅ、重大性〜?」


なんだってそんな重苦しい言葉が
出てくるの〜? と思いながらも
、みずほの剣幕に、花乃は口を
はさむこともできない。


「そーよっ。

人気アイドルと同居するってこと
が、どんだけ危険か分かってない
でしょ」


「き、危険?」


「まったく…。

あんた、彼のお母さんと一緒に
何回か拓斗のドラマは見たって
言ってたけど。

まだピンと来てないと思って、
色々持ってきてあげたわ」


そう言うと、みずほは椅子の背に
かけてあったデイバッグをドサッ
とテーブルに置いた。


中から出てきたのは――何冊もの
雑誌や、DVD。
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