花とアイドル☆《完》
「――困ったことに今、すっげー
眠いんだよね」



「―――――へ?」



キョトンとしてしまう花乃である。


――元気がないと思ったのは、
眠かったから?



なんだ。


まあ、それならよかったけど…。


そのことに関しては、ホッとした
けれど。


『お願い』の内容が気になって、
花乃は目線で拓斗を促した。


拓斗は目をしぱしぱさせながら、


「このまま台詞入れしても、
絶対寝ちゃうからさ。

こーゆー時は1回仮眠して、
起きてから、集中してやるように
してんだ」


と、抑揚のない声で説明する。
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