花とアイドル☆《完》
拓斗を見送ってから、ドアを閉め。


ミシンの前まで戻ってきた花乃は
、大きくひとつため息をつく。


「とりあえず、時間になったら
行ってみるしかないかぁ〜」


自分が眠くならないためにも、
ミシンかけを再開して。


花乃は、時間が過ぎるのを待った――。


     ☆☆☆☆☆



そして、時刻は2時50分。


拓斗のことを考えていたら、
2時間はあっという間に過ぎた。


「そろそろ行かなきゃ……」

ライトを消して外に出ると、
花乃は3階に足を向ける。

3階には拓斗クンと達也さんの
部屋があるけれど、花乃はもち
ろん中に入ったことはない。
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