花とアイドル☆《完》
拓斗が、本当に一生懸命仕事に
取り組んでいるのが、改めて
分かって。


――あたしも、応援したいな…。


花乃は、心からそう思った。


――っと、そうだ、時間!


ハッと思い出して、あせって腕時
計を見ると。

…10分はしっかり経過している


「た、拓斗クン〜、10分たったよぉー」


あわててベッドサイドまで戻り、
こんこんと眠る拓斗に、再び声を
かけると。



「んん〜……あと5分…」



――そんな、お約束なぁ


「もう、ダメぇ〜!

ちゃんと起きるのぉ!!」


花乃は、なかばヤケクソになって
、ゆさゆさと大きく拓斗の体を
揺すった。
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