花とアイドル☆《完》
ふわっと、ごく優しく。


右腕をつかまれて、引き止め
られる。



――――ー!!?



花乃は真っ赤になりながら、
拓斗を見た。


「あ、ゴメン」


拓斗も、あわててその手を離し、


「マジ助かったからさ。

ちゃんとお礼言っときたくて」


ほんの少しだけ、照れたような
表情。


「そんな……たいしたことじゃ」


「イヤほんとに。

明日すっげー大事なシーンなのに
、どーしよーとか思ってたから」


「そっかぁ。

今から、朝までやるの?」


「どうかな〜。

だいたいの感じは掴めてるん
だけど、まだ少し考えたい所も
あるから。

それが解決したら、ちょっとは
寝るかも」
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