花とアイドル☆《完》
     ☆☆☆☆☆



翌朝――。


結局、浅い眠りの中をゆらゆらと
さ迷っただけで、花乃は朝を迎えていた。


時計を見ると、もうまもなく朝食
の時間。


いつも早めに起きる花乃にして
は、けっこうな寝坊だ。


――わわ、早く用意しなくちゃ!


別に時間きっかりに行かないと
いけないわけじゃないけど。

あまり遅れて心配かけたくない
ので、花乃は超特急で身支度を
始めた。


顔を洗って、服を着替える。

窓の外はスッキリと晴れていて
暖かそうなので、小花柄の薄地の
ワンピースにした。


髪をとかして、サイドの髪だけ
緩く編んで、リボンをつけて。
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