花とアイドル☆《完》
拓斗は、花をつけていることに
気付いて、花乃に教えてくれた
のだ。


「ほ、ほんと〜!?」


「うん!

まだちらほらだけど、ちゃんと咲いてる〜!

青いのと、白いの!」


「ありがと!

後で愛香さんと見に行くー!」


「そうしなよ♪

んじゃね〜、行ってきまーす」


そう言うと拓斗はヒラヒラと手を
振って、朱鷺田さんと一緒に再び
歩き出した。


「行ってらっしゃーい!」


車に乗り込む二人の背中に声を
かけ、走り去るのを見送って。


窓を閉めた花乃は、小走りで
階下に降りると、リビングに駆け
込んだ。
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