花とアイドル☆《完》
結局、朝食を後回しにして、
三人で庭に出て、ルリマツリを
眺めることにした。
拓斗の言った通り、花が開いて
いるのは、まだ全体の3分の1
ほどだったけれど。
うすい群青と白の、小さくて
かわいい花が、ドーム型に整えら
れた枝に、まばらにちょこちょこ
と咲いていた。
「なんだか、トッピングされた
カップケーキみたい♪」
上から見た様子を、愛香さんが
そんなふうに表現して。
今でもすごくかわいいけど、
満開になったらもっとキレイ
だろうね、と三人で笑い合う。
――愛香さんと一緒に育ててきた
花だから、ほんと、嬉しいな。
三人で庭に出て、ルリマツリを
眺めることにした。
拓斗の言った通り、花が開いて
いるのは、まだ全体の3分の1
ほどだったけれど。
うすい群青と白の、小さくて
かわいい花が、ドーム型に整えら
れた枝に、まばらにちょこちょこ
と咲いていた。
「なんだか、トッピングされた
カップケーキみたい♪」
上から見た様子を、愛香さんが
そんなふうに表現して。
今でもすごくかわいいけど、
満開になったらもっとキレイ
だろうね、と三人で笑い合う。
――愛香さんと一緒に育ててきた
花だから、ほんと、嬉しいな。