花とアイドル☆《完》
そして、まっ先に花乃に教えよう
と、花乃の部屋を確認してくれた。


そのことが、とても嬉しかった。



夏の間、この花を見るたびに。


愛香さんと一緒に世話をしたこと
と一緒に、そのことを思い出すん
だろうな――。



――すてきなルリマツリさん。


あなたが満開になったときには。


拓斗クンとの、もっとすてきな
思い出も、運んできてくれる……?



そんなふうに考えて。


花乃は、なぜだか鼓動が高まるの
を、感じていた――。



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