花とアイドル☆《完》
「ほんとに、自分がいたら迷惑
なのかも――とか考えてるんじゃ
ないでしょーね?」


「……………」


「――図星デスカ……」


こめかみをグリグリとマッサージ
しながら、みずほはガクッと肩を
落としてしまった。


「あんたってコは、どこまでお人
よしなのよ……」


「べ、別にそんなことはない
けど……」


「そんなことあるわよっ。

はぁ、呆れて怒る気力もないわ」


隣ですっかり脱力してしまった
みずほに、申し訳ないと思いなが
らも。


花乃は、やっぱり自分の気持ちは
ごまかせなかった。
< 226 / 474 >

この作品をシェア

pagetop