花とアイドル☆《完》
昼間、遥が買い物に夢中になり
過ぎて、別行動になった時。


ふと気づくと拓斗が見当たら
なかった遥は、我を忘れたお詫び
にと、拓斗のためにお土産を購入
してくれたらしいのだが……。


「――マジ、
全く読めないし……」


「全くってことはないだろ。

かの有名な、『風と共に去り○』
の原書だぞ!」


ちょっと憤慨したように言う遥だ
が、読めないものは読めない。


――てか、こんなの読める高校生の方がレアだろ……。


まあ、目の前の遥は、そのレアな
部類なのだけれど。



昔から大の映画好きな遥は、
特に古い名作が大好きで、それが
高じて原作本までコレクション
するようになっていた。
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