花とアイドル☆《完》
「母さんは建物の中を探して。

オレは、外からこの周りグルッと
回ってみるから」


「分かったわ。

じゃあ、何かあったらすぐに
携帯で連絡ね」


「了解」


「分かりました!」


口々にそう答えて、3人は一斉に
その場から駆け出した。


一人、教会の出口から外に飛び
出した拓斗は、しばらく迷った
後、まずは外からギャラリーに
続く道に足を向ける。


――ったく、どこ行っちゃったん
だよ……!


心がざわめいて、思わず大声で
花乃の名前を呼びたい衝動に
かられながら。


拓斗は、夢中で二人の姿を捜し
求めた……。



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