花とアイドル☆《完》
「後で謝ればいいでしょ。

今はそれどころじゃないです」


遥はピシャリとそう言い放つと、
再び花乃を睨みつけるように
見据えた。


「バラしちゃったからには、
聞きたかったこと全部、教えて
もらいますよ」


「聞きたかったこと……?」


――あたしに、何が聞きたかった
っていうの……?

第一、わけが分かんないよ……。

だって遥クンは男のコで高校生
なのに……うちの大学にいたって
どーゆーこと??


「……どうして、大学に来たり
してたの?

あたしが、いるから?」


恐る恐る尋ねると。

遥は少しめんどくさそうな表情を
しながらも、頷いた。


「そーですよ。

あなたがどんな人か、見てみた
くて」
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