花とアイドル☆《完》
――遥がああ言うなら……行ってみるしかないよな。
どのみち、他に心当たりもない。
拓斗は、再び走り出した。
緩い上り坂の道は、徐々に道幅も
狭くなり、山のふもとに近づく
道だということがよく分かる。
あの教会を最後に、この先には
観光客が足を向けるような場所は
ないのかもしれない。
しばらく走っても、周囲には
人影ひとつ見当たらなかった。
――なんか、もうどーでもよく
なってきた……。
心の中でそう言い捨てると、
拓斗はそれまでずっとかけていた
サングラスを外した。
――こんな所、誰にも会わない
だろうけど――。
でも、会ったって、別にいい。
どのみち、他に心当たりもない。
拓斗は、再び走り出した。
緩い上り坂の道は、徐々に道幅も
狭くなり、山のふもとに近づく
道だということがよく分かる。
あの教会を最後に、この先には
観光客が足を向けるような場所は
ないのかもしれない。
しばらく走っても、周囲には
人影ひとつ見当たらなかった。
――なんか、もうどーでもよく
なってきた……。
心の中でそう言い捨てると、
拓斗はそれまでずっとかけていた
サングラスを外した。
――こんな所、誰にも会わない
だろうけど――。
でも、会ったって、別にいい。