花とアイドル☆《完》
「そ、そうなんだ」


「うん。ほんとごめんね、びっくりさせて」


「それはいいけど……それじゃ
さっきのって――?」


「あ――うん、それは……」


何か言いかけた拓斗だったが、
そこで言葉を切る。

唇に指を当て、しばらく何かを
考えるように黙り込んだ後、


「まぁ、それは今はいいや。

なんか、あえて言うのも変だし」


「えっ?」


「ほんと気にしないで、忘れて♪」
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