花とアイドル☆《完》
「うん。ベンリでしょ♪

ちなみにその隣はトイレね」


――ど、どこまでもリッチ……。

でも、拓斗クンもいるし、たしかに助かるかな〜。


「んじゃま、オレ行くね」


立ち去ろうとする拓斗の声に、
花乃はあわてて顔をあげ、


「あ、ありがとう!」


「どーいたしまして。

それじゃ〜」


ひらひらと手を振って、拓斗は
部屋を後にした。


足音は階段の方へ向かう。


――拓斗くんの部屋は、この階
じゃないのかな…。
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