花とアイドル☆《完》

真夜中の約束

物音がしたような気がして、花乃は目を醒ました。



「ん……」



暗闇の中、手探りで携帯を探して
時計表示を見ると、午前2時を
まわろうかというところ。



気のせいかな、とも思ったけど、
なんだか予感がして、花乃は
ベッドを抜け出した。



今はもう、辺りはシンとしてる。



愛香さんの部屋はこの階だけど、
一番奥らしいし。



奈津美さんは住み込みじゃない
ので、当然夜はいない。



だから、静かなのは当たり前と
言えば当たり前。
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