皆さん聞いてください
僕の学校は課題も多く、なかなかカレンと会う時間が取れないことを、カレンはいつも不満だと電話で語っていましたね。



そしていつも、電話ごしに「隼人は私に会わなくても平気なの? 私はいつも寂しい想いをしてるのに」と怒られてました。


女性と付き合う大変さを、その時身に染みて感じましたね。


ああ、ちなみに当時の僕は、カレンに会わなくても平気だったわけじゃないですよ。


もちろん寂しかったです。


でも僕は寂しくなるたびに、黒い箱を開けて、『宝物』を眺めていました。


すると、とてもカレンを身近に感じることが出来て安心したのです。


だから僕は我慢出来たのです。



話しを続けます。
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