皆さん聞いてください
もう、『みなさん』も僕が何を言いたいのか、お分かりなのではないでしょうか。


それでははっきり申し上げます。

















僕は後ろの傍聴席にお辞儀をして、前を向き直り、力の限り叫んだ。




「ですから裁判員のみなさん!! 確かに僕はカレンの腕を切り落としました!!
しかし、それはカレンのためにやったことなのです!!!!」





裁判所の前は、僕の判決を今か今かと待ちわびる報道陣で埋め尽くされていた。




    END




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