好きなの。【短】
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その日私は、
いつもどおり過ごして。
授業も終わり、
いつも通り玲雄と一緒に学校をでた。
いつも通り笑って話して
いつも通りの道を歩いて
いつも通り私の家の前についた。
「んじゃ…また明日」
玲雄が笑って手を振って。
歩き出そうとしたその瞬間。
――グイッ
私は玲雄の制服の裾を引っ張った。
「…どした?」
驚きながらも、すぐに私のそばに向き直ってくれた玲雄に胸が痛む。
「……玲雄
あのね」