卒業〜君のとなり〜
するとそこに後輩らしき女の子たちがこっちに駆けてきた。
「鶴田せんぱーい、一緒に写真映ってください!」
「あ、いいよー」
快くOKする鶴田。
きゃーっと嬉しそうに飛び跳ねる女の子たち。
「あの、シャッターお願いしていいですか?」
「あ、うん…」
私はうかうかカメラを受け取る。
「私もお願いします!」
「私も!」
「はいはい。じゃあ撮るよー」
何やってんだろ、私。
何回シャッターを押して、何回ハイチーズって言っただろう。
鶴田何かカッコつけてるし。
女の子たち、鶴田にくっつきすぎだし。
やっと取り巻きがいなくなり、私は大きく息を吐いた。
「疲れた…」
「ごめんごめん」
鶴田もふうと息を吐いて笑った。