卒業〜君のとなり〜

「ボタン…?」


私の手には、制服のボタンがあった。

鶴田は少しそっぽを向いて、首の後ろのところを触った。


「これ、もしかして、第二ボタン?」

「まぁ」

「な、何で?全部あげちゃったんじゃなかったの?」

「あー」

「根こそぎ、持ってかれたんじゃなかったの?」

「んー」

「ちょっと…」



鶴田が「第二ボタンを」と、私を見た。

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