双子


「」


小さな声だった、ぽそりと茜が呟いたと思う。
だけどあたしは気のせいだと思った。




「じゃあ今から行く、お前んちどこ」


「はぁ?迷惑ですこない」



体が吹っ飛んだ。



鈍い音を立てて体が壁に激突、
携帯電話は手から落ち、床に当たった。



「え、どうした」

携帯は今だ通話モードだった。

< 106 / 126 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop