双子








「茜、あたしがそこまでお人よしだなんて思ってたの?」

ここから、伊吹茜の苦しそうな呻き声が漏れる。


「今までの恨み晴らしてあげる、逃げないでよ?」


「あ、い…」


「もう1人の自分に殺されるなんて滑稽ね。あんたがあたしを殺した時みたいにやってあげる。あたしの苦しみ味わえばいいんだわ」




「あ゛、」



「いつも死ねばいいのにって思ってた。本当に本当に憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い!」



「ごめ、あい」




「誤ってすむの!?もう殺してあげる!地獄でもっと苦しませてあげる!!あははははははは!じゃあまた会いましょうね」


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