双子
3.5
朝、制服に着替え愛の部屋へ向かった。
愛は何か考えているようで、部屋の真ん中に座り込みボーっとしていた。
「愛?」
「んっ!?」
反応した。
この反応は、あたしが後ろに居たのに気づいてなかったな。
「何やってんの、学校いくよ」
愛の遅さにイライラした。
今日学校だよ、バカじゃないの。
「あっ」
「んもう、早くしてよね」
あたしはスクールバックから携帯を取り出し、
麻由にメールをしながら愛が着替え終わるのを待っていた。