双子


何で、あいつのこと誘うの。

顔が嫉妬で歪んでいるのが自分でもわかった。

「あ、愛も一緒に食べるんだ。いいよいいよおいでっ」

嫉妬しているのが分からないように、出来るだけ明るい声音で言った。


「あ、うん。ごめんねいい?」

愛が入って来た。


「ねぇ、さっきの茜ちゃんの顔みた…?」

「見た見た。すごい顔してたよねー」

教室の隅っこで、こんな会話がされていたのを背中で聞いた。






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