双子
「えっ。何それ、おかしいよ渉君」
思わず口から出た。
軽くて口にてを当てて、笑いながらこう言った。
似てるようで似てない、なんて。
肯定されてるのか否定されてるのかよくわからないけど、
ありえない、ありえない。
「....えない」
「茜今何か言った?」
「んーん、何でもないよっ」
「あ、そう」
愛に聞こえていたようだったので、笑顔で対応した。
「性格とか正反対なのに、好みは似てるんだものな。」
「あぁー、確かにそういわれればそうかもね」
「まぁ、そこは一応双子なので」
と、愛は軽く説明し昼食を再開した。
会話が途切れたので、あたしは高野君達に近づく為に話題を提供した。
「ねね、あたし渉君たちとどっか行きたい!!」
「ん、いいよ。いつ?」
案外、OKが貰えるとは思わなかった。
「んとね、今週の土曜日何てどうかな」
「あぁいいよ、おっけ。渉もOKだよね?」
「いや、俺はやめとくよ」
「あれ、そう?」
渉君はいかないのか…
「愛ちゃんも一緒に行く?」