双子



会計を済ませ、麻由にメールを入れた。


帰って来たメールには、
麻由はまだ買うものがあるらしく、暫くあたしは店内を徘徊する事にした。


ふらふらと店内を1周くらいしただろうか、
ノート類が並んでいる場所に、さっきまで居なかった人物を見つけた。


明らかにあたしと一緒の高校の制服だったから、物陰に隠れる事にした。


男と女だし、カップルかな。


「おっ、これよくね」

「かっ、かわいい」


聞きなれた声がし、一瞬でそこに居る人物が誰だかわかった。

目で姿を確認。

その瞬間、眼球が外側に押し出される感覚がした。









< 33 / 126 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop