双子



授業が始まっても教室に戻る気になれず、あたしは保健室へ向かった。

授業に遅れた言い訳を考えるのが面倒だったのもあったし、
1人で考えたいという気持ちもあった。

「…失礼します、2年の伊吹愛です。ちょっくら休ませてください」

何も応答は無かった。

誰も居ないなら、勝手にベット使っちゃってもいいよね。

ベットに足をかけた。


「おーい勝手に使っていいんですかねー」



お尻に痛みが広がった。

落ちた。

< 44 / 126 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop