双子
「ぎゃっはっはっはっ!!何やってんのぶふぉ」
この声、まさか。
「…高野渉…」
最悪だ、と内心思った。
ベットから落ちたのと、それを見られたことで。
「そうだよ、高野渉様だよぶくくくく」
「そんなに笑わなくたっていいじゃないですか」
渉は笑いが止まらないらしく、ずっと笑っていた。
何だこいつ、失礼すぎる奴だと思ったけど、そんなに悪い気はしなかった。
「何で貴方は此処にいるんですか?」
「俺は普通に頭痛。お前は?」
「えぇっと…あたしは」
どうしよう、仮病ですなんて言えないよね…
此処は無難に腹痛と言っておこう。
「ふくつ「仮病だろ」…よくご存知で」