双子
「あんたさ、結構分かりやすいよね」
そう言いながら、渉はベットに腰を掛けた。
「何がですか」
ていうかベットあたしに使わせてくれよ。
仮病だけどな。
「普通に装ってるつもりだろーけど。んま、バレバレだよ。俺にはね」
「な、ひょえ。そうですか」
「なひょえって何」
なひょえってなんだよ、こっちが聞きたいよ。
とりあえずあたしの精神状態は危険を示していることは確かだ。
だってなんか熱いもん、熱いもん。
「林檎状態ですよ、顔が」
「バカじゃないですか、顔が林檎になるわけないじゃないですか」
「…もしかして天然?」
「違いますよ」