双子




あれから移動し、昼食をかねて休憩。
窓際の日当たりのいい席を確保した。

優と茜はあたし達の分のご飯を頼みにいってくれた。

「泣いてたんですか、トイレで」

「違う、催しただけだ」

渉はさっきからタオルを顔に当て、宙を仰いでいる。

「意外ですね」

「…」

あ、やべ怒らせちゃったかな。

「…別に泣いたっていいだろ」


認めた。


「あんたも結構キたんだろ、色々と」

「えぇ、まあ」


否定はしない。



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