双子




「優は全然平気みたいでしたね」


渉は宙を仰いでいた顔を、平常高さに戻しタオルを取った。
大きな目が更に大きくなってあたしを見ていた。

「、何ですか?」



「あれ、お前…優の事呼び捨てなんだな」


「えぇ、本人に指示されたものですから」


その後複雑そうに考え込み、また宙を仰ぎ始めた。

なんだ、こいつ。



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