双子




待って、と言う訳にも行かず、あたしはただそこに立ち尽くしていた。
ただどうしようも無い焦燥感を感じていた。

でも、あたしが行ったところで、



「愛ちゃん、いいの」


「えっ?」



「行ってきなよ。何があるか分からないけど」






あたしは小さく頷き、走り出した。



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