双子


―――――

黒板に数式が並んだ。


それをノートに取る気も無いので、あたりを見渡してみた。



茜は問題を解き終えたらしく、髪を指先でくるくると弄りながら
だるそうに黒板を見ていた。

茜の筆箱には相変わらずキーホルダーがついていた。
待て、それはあたしのだ。と今すぐにでも奪いたかった。

が。


ここで疑問点に気づく。
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