17歳の約束
――ギュッ――

勇気は優しく優しくあたしを抱きしめた…。

誰もいない、待合室の前で……………。

「勇気…っごめんね」

「いいよ。奈津美の傍に俺はいていいの…?」

「………………うん」

勇気はまた泣いた。
泣き虫野郎め…。

あたしも微笑んだ……。

「奈津美ーー!!!」

すると望の声が後ろから聴こえた。

「奈津美よかった〜!ここにいたんだね!」

「うん。」

「心配したよ〜!まじよかったぁ」

「ありがとうっ」

「って………!!あれ?!奈津美!!」

「え………?」

望はニヤっと笑っている

「奈津美〜。手なんか繋いじゃって!うふふ」

「えっ?!」

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