17歳の約束
そう言ってまた勉強し始めた。

このこは大学に行くためいつも勉強している。

勉強ができない私にはうらやましい限りだ。

「望、勇気来たぞ」
「まじ!」
私と康太は窓を開けて校門のところを見た。

そこには一人でトボトボ歩く勇気くんの姿があった。

「あいつ最近元気ねぇじゃん。つまんね」

「奈津美のこと知ったからじゃない?」

「そうか〜?普通だったら付き合えて嬉しいよな」

「仕方ないでしょ〜。奈津美、病院だし、学校来ても会えないんだもん」

「そういうもんか?」

「そうだよ。」

ていうか、康太は私が学校に来なかったら寂しくないわけ?

「康太は私が学校にいなかったら寂しい?」
「そりゃ寂しいだろ」

よかった。ほんとによかった。安心したよ。

「勇気くんも同じだよ」

「そうだな…。とりあえず、そのままにしておこう。うるせーし。」

私は笑うしかなかった

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