17歳の約束
「まじ江藤うるせー。」
「うん。確かに…」

教室に入ると授業は終わっていた。

二時間目の授業は地理。
私は地理が大嫌い。

だから受けたくない……。

私は休み時間中に保健室に向かった

奈津美がいない授業は懲り懲りだよ…。

奈津美がいなかったら授業じゃない…。

「先生〜。」
「篠田さんじゃない。どうしたの?」

「寝かせてください!」

そう言って許可なしにベッドに横になった。

「ちょっと!篠田さん?!」

「先生、授業嫌だ」

「それは誰でも嫌よ?」

「違うんです…。嫌なのは…」

「何が嫌?聞かせて?」

「奈津美がいないと…授業なんて嫌…。」

< 125 / 161 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop