17歳の約束


――ガシッ――


もう死んだのかな…?
閉じていた目を開くと…。

そこには校庭が広がっていて、手が締め付けられて痛かった…

「え……………?」

上を向くと…………

「康太?!?!」
「望!!!逃げんなよ。死ぬな。俺、望がいなくなったらどうすりゃいいんだよ?!なぁ!!!」

康太は私の右腕を握って必死に持ち上げようとしてくれていた

「康太………。私いらないんだよ?!死んでもいいのっ!!」

「んなわけねぇだろ!!望が死んでも誰も喜ばねえだろ?!悲しむだけなんだよ!!」

そう言って康太は勢いよく私を引き上げた。

「はぁっ、はぁっ。」

「康太…ごめっ」

――パンッ――

音と共に頬に痛みがはしった…。

< 129 / 161 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop