17歳の約束
康太…。ずっとずっと私の大切な人。

康太が傍にいてくれれば何も怖くないって思うんだ…。

私は康太の胸で長い時間ずっと大泣きした。
涙がかれるまで泣いた…。

それから私達は屋上で仰向けになって空を見上げた。

「ねぇ、康太。康太の宝物ってなに?」

「俺の宝物……?」

「うん。」

「俺は………望。」

康太は照れ臭そうに私のほうを見ないでそっぽを向いた。

康太、ありがとう。

私も康太が大切で、大事な大事な彼氏だよ。

「あ、そうだ!」

康太は思い出したように起き上がってポケットから何か小さくて細長い箱を出した。

「何?」

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