17歳の約束
「望、そっち向いて?」

「…うん…。」

ドキドキしながら待つと、康太の手が前に出て、後ろにまわった。

「いいよ。鏡で首見てみて?」

私は自分のポケットから鏡を出して首を見た。

「わぁ〜!!!」

首には、小さななピンクのハートがついているかわいいネックレスがついていた。

「喜んでくれた?」

「かわいいよ〜!ありがとう!すんごく嬉しい!」

また涙が出そうだった。

「望、今日誕生日でしょ?」

そうだった…。いろんなことが重なって、誕生日なんか忘れていた…。

「ありがと〜!!」

私は康太に抱き着いた。

「超嬉しい!」

「よかったぁ!望、笑ってくれた。」

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