17歳の約束
医師は奈津美の脈を計った。

「先生!心拍数が下がっています!」

「そうか………。斎藤さん。よく頑張ったね。」

もう、ダメということだった。

「奈津美っ!目を覚ましてよ!さっき一緒に話してたよね?!さっき元気だったじゃん!!奈津美!!私から離れないでよ!私の傍で笑っててよ!ねぇ!奈津美…!!」

私の顔は涙でグチャグチャ。もう女の子らしくない顔だった。

すると勇気くんがいきなりベッドに縋り付いた。

「奈津美!!お前俺の彼女じゃねぇかよ!お前まだ俺の女になってから一日だぞ?!まだなんもできてねぇじゃん!幸せにもできてねぇんだよ!起きろよ!!なぁ!!」

勇気くんも大泣きしていた。

勇気くんは床に膝をついて泣き崩れた…。

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