17歳の約束
ねぇ、奈津美起きてよ。
私の傍でその笑顔見せてよ…。

お願いだから、私に笑いかけてよ。

「奈津美!約束したでしょ?!私の傍にずっといるって!指切りしたじゃん!約束やぶるの?!私、奈津美に迷惑ばっかかけて、なんもできなかったよ!起きて!起きてよ奈津美っ!!」

その時、奈津美が目を開けた。

「望………。今までほんとにありがとうね。あたし、幸せだったよ…。望が幸せだからあたしも幸せになれたの……。望、大好き。あたしがいなくなっても頑張るんだよ…?望、あたし望のこと空から見守るから…安心してね…。勇気。泣かないでよ。男でしょ…。あたし、勇気が大好きだよ。ごめんね、昨日あんなこと言って…。あたしほんとは死ぬの怖いのに、強がったこと言っちゃった…ごめんね。」

奈津美は康太を見上げた

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