17歳の約束
「康太。小学生からありがとう…。望を幸せにしてあげてね…。あたし、康太に迷惑とかかけたよね…ごめんね。望にまたブイサインしてあげてね…。お母さん。あたしを産んでくれてありがとう。お母さん大好き…。最高の家族だよ…。ありがとう。みんな……あたし、幸せでした。楽しかったです…。短い人生で、高校も卒業できなかったけど…、すごくいい人生だったよ…。ありがとう…。ありがとう………」

奈津美は笑顔で…目からは涙がこぼれていた

――ピーーー……――

奈津美は笑顔で息をひきとった。

「奈津美ぃーーー!!!!!!嫌だよ!いかないでよ!私をおいていかないでよ!私の傍にずっといてよ!奈津美っ!!!嫌だ!お別れなんて嫌だ!!!」

すると奈津美のお母さんが立ち上がって私を抱きしめた…。

「もういいのよ。望ちゃん。奈津美は望ちゃんや康太くん、勇気くん達のおかげで幸せだったの。奈津美を静かにいかせてあげて?」

奈津美のお母さんは笑顔で泣いていた…。
相当無理してたに違いない。

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